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言霊学「島生み」③~子生みの準備/宇宙構造~

最初に何かのはずみで生まれた

意識の原初である天之御中主の神(言霊ウ)。

これは何だ?という

自覚の分析が始まりました。

自らを分けるのが自分。

言霊ウからのあらゆる言霊の発生は

まさに己を分析するための

細胞分裂のような働き。

 

今回も島生みのくだりを進めていきます。

 

ここに天津神諸あまつかみもろもろ命以みこともちて

伊耶那岐の命伊耶那美の命の

二柱の神にみことのりたまひて

この漂える国を修理おさめ固め成せと

あめ沼矛ぬぼこを賜ひて

言依ことよさしたまひき。

かれ二柱の神

あめ浮橋うきはしに立たして

その沼矛を指し下ろしてきたまひ

塩こをろこをろに画き鳴らして

引き上げたまひし時に

その矛のさきよりしたたる塩の積りて成れる島は

淤能碁呂島おのごろじまなり。

その島に天降あもりまして

あめ御柱みはしらを見立て

八尋殿やひろどのを見立てたまひき。

 

「天の浮橋」とは主体側である

母音ウオアエを

言霊イが支える天の御柱と

客体側である半母音ウヲワヱを

言霊ヰが支える国の御柱の

両方を結ぶ橋つまり八父韻のことです。

 

いよいよ実体となる世界を

二神が協力して創り上げるべく

この八父韻の橋の上に

伊耶那岐が主体側

伊耶那美が客体側という

それぞれの立場として立ちました。

 

沼矛とは前記事で解説した通り

言葉を発するときに必要な舌です。

この舌をいろいろに動かして

私たちは発声しますが

この舌の動きを「画き」→「撹き」と

表しているわけです。

 

言霊イと言霊ヰとは

意志そのものであってそれ自体は

目に見えるものではありません。

 

この目に見えない意志が

もし無かったとしたら

言霊ウが司る

欲望から派生する産業・経済

言霊アが司る

感情から派生する芸術・宗教

言霊オが司る

経験知から派生する学問・物質文明

言霊エが司る

実践智から派生する道徳・政治は

全く意味をなさず

必要の無いものとなります。

 

そもそも生きようという意志が無かったら

これらのことって

全く必要ないですもんね(;^ω^)

生きる意志があるからこそ

これらの四母音が生きるわけです。

 

しほというのは四穂しほを暗示していて

四つの恵みである四母音のことを指し

さらには「機」も表しています。

この漢字は「しほ」という読みもあって

刈機でかりしお(ほ)と読む言葉を

やっと見つけました(^▽^;)

 

さらにこの機には

きっかけという意味もあり

世界創造をするための

良いきっかけとなる八父韻をも

暗示しているのです。

 

創造意志存在そのものである

伊耶那岐と伊耶那美は

四母音と八父韻が

それぞれに持つ性能・機能を

いよいよかき混ぜていきます。

二人の初めての共同作業。

結婚式のケーキ入刀のような感じですね。

私は経験ないですが(笑)

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うまく話せないことを「舌が回らない」

またその逆を「舌が回る」と言うのは

「こをろこをろ」という

表現と通じるものを感じます。

 

舌という矛をかき回してみたら

舌の先から滴り落ちて積もる塩(機)は

これから子音を生む基盤となる

一つの島となります。

機にはかなめ大事な部分

からくり仕掛け

またきざしという意味もあります。

 

父韻と母音をかき回して

引きあげてみると音が出ました。

ここではまだぼんやりとしか

わからないものの

父韻と母音が作り出す音にはいろいろあり

その鳴る音の一つ一つが

これまで出てきた言霊のように

いろんな心の部分部分を

締めくくって司っているということが

何となくわかってきたという段階です。

 

こうして塩が積もってできた島が

淤能碁呂島となります。

「おのごろ」は己の心の島を暗示。

 

このようにしてできあがった

淤能碁呂島は子音を

生み育てるための場です。

 

降り立っているということは

ステージが一段下だということです。

男女が結婚して

新しい生活を始めるために

親元を離れていく感じでしょうか。

 

言霊ウからイ・ヰまでは

先天の構造でしたが

ここから先は後天の構造です。

 

次々と生まれる現象の最小単位である

三十二の子音を生み出していくための

準備がさらに進んでいきます。

 

伊耶那岐と伊耶那美はまずそこに

天の御柱を見つけます。

 

たとえ一段下の世界に降りたとしても

そこは先天の構造があるからこその世界。

螺旋階段の柱のごとく

先天の世界に通じている天の御柱が

降り立った世界の淤能碁呂島にも

しっかり立っていることを

二神は見て確認したのです。

 

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たとえ親元を離れたとしても

その縁が切れで終わるのではなく

いつまでも繋がっているのと

同じことですね。

 

またこの場合の天の御柱とは

母音・半母音が主客合一となったものです。

 

天の御柱と国の御柱と

並べて表現されている場合は

対立する形の相対観です。

たとえば夫と妻

それぞれの立場で考えるような見方であり

今回のように天の御柱とだけある場合は

夫婦一体として見る絶対観になります。

 

伊耶那岐と伊耶那美は

この柱を中心軸として

限りなく広がっている

八尋殿という神殿を見つけます。

ちなみに八尋殿は弥広殿とも書きます。

 

末広がりを表す八という字からも

どこまでも続いている様子を

感じさせます。

 

さらに八と言えば八父韻ですね。

天の御柱(母音・半母音)を中心として

八父韻の原理が働き

この世界をどこまでも限りなく

構成しているのだということを

伊耶那岐と伊耶那美は確認したわけです。

 

ちなみにこの天の御柱と八尋殿を

図示するとこのようになります。

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中心部は天の御柱で

その周りに八父韻が展開します。

 

この天の御柱を日本神道においては

「一心の霊台、諸神変通の本基」と言い

伊勢神宮の本殿中央には

心柱・忌柱として安置されています。

 

また中国の河図は天の御柱を

洛書は八尋殿を魔法陣の形で

表したものと考えられています。

 

日本書紀では伊耶那岐と伊耶那美が

子生みをするための場である

淤能碁呂島ができたことを

「善きかな、国の在りけることを」と

喜んでいる様子が表現されています。

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただき

ありがとうございました(^▽^)♡

 

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