昨日はいきなり古事記の内容に
一歩踏み込んだ記事を書いたのですが
一夜明けて
「その前に書かなくてはいけないことがある!」
と思い直しました(;^ω^)
どうして古事記が言わんとしていることを
現代を生きる私たちが
知る必要があるのかということを
まずお伝えしなくてはいけません。
うまく書けるかわかりませんが
ぜひお付き合いください。
まず古事記とは
現代人に向けられた
謎解き文であります。
どうして謎解き形式なのかは
記事を読み進めていけば
お分かりいただけるかと思います。
とにかく
何だかよくわからないけど
でも間違いなくある意識というものが
どのようにして生まれたのか。
心のしくみや物質の誕生。
その物質に名をつけることで
あらゆる意識同士の交流が盛んになり
そしてあらゆる現象から
自分というものに氣づき目覚め
その上でどのような世界にしていくのか
しっかりと自分で意図して
平和な世の中を創造していくという
プロセスを説明している書物です。
古事記は1310年前に
奈良朝時代の元明天皇の命により
太安万侶が書物としてまとめたものです。
このとき稗田阿礼が
暗誦していた天皇や国家に関する
重要な内容が基にされたそうです。
ちなみにその内容とは
蘇我入鹿が暗殺され
その書庫までが焼かれてしまったことで
失われてしまったものと推測され
天武天皇の命で稗田阿礼が
学んだものとされているようです。
古事記には天孫降臨という節があります。
これはどういうことなのでしょうか。
これはそれまでは
他の動物同様だったヒトという生き物に
知恵というものがもたらされた
その経緯を説明しているのだと思います。
この知恵というものを
使い始めた人々は
あらゆる道具を作っては使い
暮らしはどんどん楽に
そして豊かになっていきます。
竹田恒泰さんのYouTubeチャンネルに
「竹田学校」というコンテンツがあります。
ここで学ばせていただいたところ
とても腑に落ちる説明があったので
ざっくりお伝えすると…
アフリカ大陸で誕生したヒトは
大陸を移動し始めます。
そして日本の地にたどり着くと
ここは自然が豊かで食べ物も豊富。
生きるための狩りに死闘せずとも
楽に食べ物が手に入るわけです。
するとヒトは
これまで食べることに使っていた
エネルギーを使わなくても
済むようになりました。
ここでできた余裕という空間に
知恵が降りてきたのではないかと。
古事記では天照大神が
地上の世界である
葦原の中つ国を
自分の代わりに統治させるべく
邇邇芸命を
派遣させるくだりにあたります。
知恵がついたことで
さらに人の心は豊かとなり
縄文時代というとてもとても
平和な時代が1万年以上も続くのです。
ちなみに縄文時代は
紀元前1万3千年も前からというのですから
一番古く長く続いている国は中国ではなく
日本だといえますね。
自然と調和し
無駄も無く争いも無い
とても平和な時代いわゆる精神文明が
長く続きはしましたが
神の意識とは平和だけでなく
常に成長進化を志すもの。
もっと世界を発展させるためには
科学の発達が必要となってきました。
これが古事記では
須佐之男命が
伊耶那岐大神に
海原(海外)を統治せよと
命を受けるくだりにあたると思われます。
これはもっと良い世界を創るべく
産業や経済を
発展させようとしている段階となります。
この須佐之男命の働きによって
あらゆる科学文明と
経済成長というものが
遂げられてきたわけですが
そのためには苦しみが
必要となってきます。
平和な縄文時代では
精神的に満たされているので
欲が起こらず
それ以上に良くなろうとするには
ふさわしくなかったのですね。
日本から西へ向かった
須佐之男のエネルギーは
漢方の知恵や
錬金術の知恵などの
古代日本の文明を広めていきます。
ただ一つを除いて。
それは言霊の原理に宿る
精神性でした。
この高い精神性が
科学技術の発展には
足かせになってしまうからですね。
ですから言霊の原理は
不完全な状態で伝えられたわけです。
日本語は母音である
あいうえおが基盤です。
でも外国語は
子音で終わる発音が多々あります。
この母音がミソなんですね。
でもこの辺はこの後の記事に
預けることとします。
不完全な言霊の原理すなわち
精神性しか波及しなかった
西側諸国では精神性よりも
物質に固執する意識が表れ始めます。
これにより分離の意識というものが
表面化し奪い合いの意識に繋がり
戦争などが起こり始めます。
戦争には武器が必要となります。
武器を作るための資源が必要とされ
より強い武器を作るための知恵が
もたらされました。
私たちが普段便利に使っている
電子レンジやテレビといった
家電はそもそも戦争に
用いる武器の必要性に際し
発明され作られたものです。
このように
戦争が起こると経済が動きます。
むしろ経済成長のために
あえて戦争を引き起こすことすら
あったと言われています。
日本を出て行った須佐之男命が
放ったエネルギーは
巡り巡ってやがて日本にも伝わります。
これが鎖国を解き
開国した段階にあたります。
開国の後
日本も戦争に加わざるを
得ない状況になりましたよね?
それまでの日本は
質素でありながらも
心は豊かな時代というものが
続いていました。
私たちが義務教育で学んだ歴史は
必要があってねじ曲げて
作られたものであるため
そんな訳ないと思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが(;^ω^)
日本が高度経済成長を迎えたのは
第二次世界大戦後のこと。
日本人の精神性が
科学の発展に大きく貢献し始めます。
松下電工やトヨタ自動車などなどが
大きく日本の成長に貢献しました。
しかし現在はどうでしょうか?
これらの知恵や技術というものは
そのほとんどすべてが
海外に渡ってしまいました。
その上にこのパンデミックです。
まさに泣きっ面に蜂状態です。
このあたりが古事記では
天照大神と須佐之男命の
喧嘩の場面で表されています。
須佐之男命が暴れに暴れて
あきれ果てた天照大神が
岩屋に隠れてしまい
この世は真っ暗闇になってしまった
…というくだりです。
天照大神が岩屋に隠れているとは
私たち日本人が
日本人らしさ…
それはつまり高い精神性を
忘れてしまっている状態を
示しているのです。
まさに今の日本の状態のようでは
ありませんか?
でもほら思い出してください。
人は困ると動くのです。
このままではダメだと
変わろうとするのです。
ここでこれまでの在り方を
完全に切り離し
神の意識を思い出し
その精神性と科学を融合させ
新しい世の中を創っていく。
このように決断すると
天啓だって得られるのです。
日本は敗戦国でありながら
日本語が奪われることは
ありませんでした。
まずこれが不思議なことです。
日本人は戦後
骨抜きにされたといわれますが
完全に奪われたわけではないのです。
古事記では岩屋に隠れた
光を取り戻すべく
いろんな神々が試行錯誤して
天照大神を岩屋から
おびき出そうとします。
その手段は笑いでした。
闇の世界に不自然に
沸き起こる笑い声を
不思議に感じた天照大神が
岩屋をそっと開けて
外の様子を見ようとした瞬間に
天之手力男神によって
引っぱり出されるわけです。
ここで言う天照大神は
戦後に競争社会に巻き込まれ
たくさんたくさん傷ついて
力を発揮できなくなっている
つまり役割を果たせていない
現代の私たち日本人を表しており
さらにその目覚めを表しています。
天照大神の岩屋隠れ騒動を引き起こした
須佐之男命は後に天上界を追放されますが
降り立った地上界で
櫛名田比売と出会います。
この出会いにより
愛に目覚め
ひとかどの人物となった
須佐之男命は
ヤマタノオロチとの戦いで
手に入れた草薙剣を
天照大神に献上し対立を解消します。
こうして天照大神は
須佐之男命が発展させた
素晴らしい科学技術と
高い精神性を統合して
新しい世の中が創り出していきます。
より良い世界を創るために
あえてつらく苦しい段階を経る。
元小泉純一郎首相の
「痛み無くして改革無し」という
言葉を思い出してしまいました。
彼がとった政策が
どうであったかは抜きとして(笑)
この痛みが
何のためにあるのかを
知っていては
科学技術の目覚ましい進展は
成し遂げられませんでした。
そこで天照大神と須佐之男命と共に
三貴子とされる
月読命が
命じられたのは
足りない精神性を
何とか補うこと。
それによって生まれたのが
芸術と宗教とされています。
以上ざっくり過ぎるほど
ざっくりではありますが
古事記と時代の経緯が
リンクしていることを
ズラズラと書き連ねてきましたが
いくらかでも古事記や言霊学に
興味を持っていただけましたでしょうか?
これからも
言霊学を広めるべく
記事を更新していこうと思いますので
引き続きお付き合いいただけると幸いです。
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一緒に学んでいきましょう。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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