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言霊学「島生み」④~ただ生めばいいってものじゃない~

最初に何かのはずみで生まれた

意識の原初である天之御中主の神(言霊ウ)。

これは何だ?という

自覚の分析が始まりました。

自らを分けるのが自分。

言霊ウからのあらゆる言霊の発生は

まさに己を分析するための

細胞分裂のような働き。

 

前回の記事では子音にならない

水蛭子と淡島を生んでしまったのは

先天十七言霊の法則から

外れていたからだということを改めて確認し

再び淤能碁呂島に降り立って

やり直そうとする場面でした。

charlotte102.hatenablog.com


 

古事記は次のように進みます。

 

かれここに降りまして

さらにその天の御柱を行き廻りたまふこと

先の如くなりき。

ここに伊耶那岐の命まづ

「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ

後に妹伊耶那美の命

「あなにやし、えをとこを」とのりたまひき。

かくのりたまひへて御合いまして

子淡道みこあわじ挟別さわけの島を生みたまひき。

 

再び天の御柱

右から左からと行き廻り

今度は間違いなく伊耶那岐の方から

「何と素敵な乙女でしょう」と声をかけ

その後に続いて伊耶那美が

「何と素敵な殿方でしょう」と答えました。

 

このセリフについて皆さまは

どのように思われますか?

ただ機械的に子音を生むのならば

この声掛けって必要が無いように思います。

 

では私たち人間が

子を生み育てようとする時はどうでしょう。

 

もしその意志を持った両者に

お互いを強く思い合う愛情があるか

それとも愛のかけらも無かったとしたら

その間に生まれてきた子は

どんな子に育つのでしょうか?

 

愛情をいっぱい受けて生まれ育った子は

情緒豊かで誰からも愛される子になりますが

愛情が不足した中で生まれ育ってしまうと

情緒不安定で心の無い子になってしまいます。

 

「あなにやし、えをとめを」と

「あなにやし、おをとこを」という

この伊耶那岐と伊耶那美のセリフは

お互いの愛情を言い表していて

この互いの愛情を掛け合わせて

愛の結晶を生みましょうという

愛の同意があります。

愛の間に生まれてくるのはまた愛です。

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また子に限らず

愛情いっぱいに作る料理や

手芸・工芸品などもその出来栄えは

一段と素晴らしいものになりますよね。

 

伊耶那岐と伊耶那美は

一度目こそ順番を間違えたとしても

この声の掛け合いが呼び合い(婚い)となり

子生みの大前提であることを

本能的に知っていたと感じさせます。

 

これは言霊アの次元であって

感情を表しています。

 

いろんな現象を見聞きした時に

人それぞれにいろんな感情を持ちます。

この感情こそが

自分を知る一番の材料であり

自分を表現する一番の材料でもあります。

なんせ言霊ウから

直接生まれてきた言霊ですからね。

 

この言霊ア(感情)と

言霊イ(創造意志)で愛。

愛を持って結んだ結果に

最初に生まれてきたのは

子音ではなく淡道の穂の挟別の島でした。

 

ではなぜ島を

最初に生んだのでしょうか?

 

シマとは締まりのことで

締めることで他と区別して

整理することができるようになります。

 

ただ闇雲に子音をバラバラと

生み落とすのではなく

言霊を整理するための島を

先に用意しようということです。

 

そしてまずは先天の十七言霊を整理して

その意識と働きを忘れることのないように

五つの島を生んでいくのですが

まず初めに言霊ウの宝座として

淡道の穂の挟別の島ができたのです。

 

淡道は稲穂が分かれるように

言霊アと言霊ワに分かれ出てくる

狭い道の発端となる言霊ウであり

神名で言うところの

天之御中主の神ということです。

 

次回以降は残り四つの島が登場します。

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございました(^▽^)♡

 

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