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言霊学「子音創生」⑩~鳥の石楠船の神・大宜都比売の神とは~

五十音の言霊には

それぞれに意味と役割があります。

ただ何となく無意識的で

当たり前に使ってしまっている

私たちの言葉はその性能を知り

意識的に選び発せられるようになると

どのような変化を起こすのでしょうか。

 

今回もさっそく

古事記の読み解きをしていきます。

 

この大山津見おおやまつみの神

野椎のづちの神の二神ふたはしら

山野によりて持ち別けて

生みたまふ神の名は

あめ挟土さつちの神。

次に国の挟土の神。

次に天の挟霧さぎりの神。

次に国の挟霧の神。

次に天の闇戸くらどの神。

次に国の闇戸の神。

次に大戸惑子おほとまどひこの神。

次に大戸惑女おほとまどひめの神。

次に生みたまふ神の名は

鳥の石楠船いはくすふねの神

またの名は天の鳥船とりぶねといふ。

次に大宜都比売おほげつひめの神を生みたまひ

次に火の夜芸速男やぎはやをの神を生みたまひき。

またの名は火の炫毘古かがびこの神といひ

またの名は火の迦具土かぐつちの神といふ。

 

鳥の石楠船の神の言霊はナです。

煮詰めて凝縮させる力動父韻のNが

感情次元のアにかかっています。

私の氣持ち・思いを凝縮させたものが

名だということですね。

 

感情や思いというものは

人それぞれに異なります。

これはそれぞれの魂が持ってきた

課題・役割・目標といったものが

異なるからであろうと

私は思っています。

 

NARUTOというアニメの

多重影分身のごとく

私たち一人一人は

それぞれがそれぞれの修行をして

いずれ本体に戻るわけです。

せっかくたくさんの分身を作るのだから

それぞれに異なる修行をさせたほうが

成長効率は良いですよね?

私たちもこれと同じことをしていると

思うのです。

 

それぞれの人生経験から学んだことを

ある一つの大元に集めている。

いろんな経験をするには

時に悪役も必要なわけです。

自分だって知らず知らずのうちに

誰かの人生において

悪役を演じてしまっている場合も

きっとあることでしょう。

 

痛い目に遭った時に人は転機を迎えます。

そうでもなければ

変わろうとも思わないものですよね。

 

この人生において

自分はこのようなことを達成する!

というような課題・目標

そして役割を持ち

その象徴として付いたのが名前です。

 

この名前というのは

名付け親が付けたものではなく

自分で決めて名付け親に

インスピレーションで

付けさせているのだと

聞いたことがあります。

そうだとしたらなお一層のこと

自分の名前に愛着が湧きませんか?

 

鳥の石楠船の神という名は

どんな意味を表しているのでしょうか。

 

鳥は主体と客体の間を

飛び交うように働く八父韻のこと。

主体と客体と八父韻

アカサタナハマヤラワで現象を生む理。

十の言霊の理となり

十理とりの意味でもあります。

 

石楠の「いは」は五十葉いはにかけています。

五十葉とは五十個の言霊のこと。

「くす」は組んで澄ますということ。

 

ちなみに楠の木からは樟脳が取れるので

薬の木または奇し(霊妙な/不思議な)木が

語源になったという説があります。

 

五十の言霊を組み合わせて澄ますと

思いを伝えるための言葉が出来るのは

実に霊妙なことというような

意味合いも込めて

楠の字をあてたのかもしれませんね。

 

出来上がった五十音図は箱型であり

空中に放たれた言葉は

話し手の霊・氣・思いを乗せて

聞き手の耳に船の如く

または鳥の如く進み入るので

天の鳥船ともいうわけです。

キリスト教ノアの箱舟

仏教の大乗(大船)も

このことを言うようです。

 

聞き手の耳に入った言葉は

煮詰められ掻き混ぜられて

ついには成程と納得されます。

 

話し手の脳に突如降りてきた

思いの種が言霊で組まれて

言葉として空中に放たれ

聞き手の脳で検証されて

成就した時点が言霊ナということです。

 

カタカムナでナは「核・重要な物」

核という字には

深く研究して明らかにする=究める

という意味があります。

まさに入ってきた言葉を

究めた段階であります。

 

そしてそれが了解されることで

新しいアイデアなどが生まれ

現象を起こすきっかけになるわけです。

また特に聞き手という他人がいなくても

自分で発した声は自分の耳に入ります。

 

心の中でただ思っているより

言葉として一度発声すると

自分から出てまた自分に入り

モチベーションに繋がったり

自己暗示になったりして

良くも悪くも

効果をもたらしてくれます。

 

だから言葉には

氣をつけたほうが良いわけですね。

特に無意識に言ってしまうような

口ぐせなんかは

意識してみたほうが良いです。

 

次に大宜都比売の神の言霊はコです。

掻き集める力動父韻のKが

経験知・学問次元のオにかかっています。

 

父と母が結びついて生まれる子は

父の要素も母の要素も掻き集め

受け継ぎ持ち合わせてできた

結晶でありながらも

父とも母とも異なる別の存在です。

 

大いに宜しい都を秘めている神。

素晴らしい世の中を創る可能性を

秘めているのは

創造意志であるイ・ヰが

呼び合い(婚い)して出来た

言霊子音のことです。

子が生まれるたびに

世界創造の可能性がグンと広がります。

四母音と八父韻のかけ合わせで

合計三十二子音が誕生しました。

 

これらは現象の最小単位であり

それぞれの性能・役割は

決して重複することなく

独立しています。

同じ親から何人生まれても

何から何まで同じという子が

生まれないのと同様ですね。

 

カタカムナでコは

「転がり入る・転がり出る」です。

ある場所に転がり入ったり

転がり出たりする様子です。

ヒフミヨイムナヤコトのコは

九であり一つの次元の最後の段階。

九まで行ったら次元が一つ上がって

そこでまた一から始まるわけです。

 

私たちの魂も

俗っぽい言い方をすると

あの世とこの世を行ったり来たり

コロコロと転がり入ったり

転がり出たりしていますよね。

 

無意識・集合意識といったところから

思いの種が降りてきて言葉となり

それが発声されて

相手もしくは自分の耳に入り

そうかと納得承認されて

やがてはまた無意識・集合意識に

返っていく一巡を考えると

転がり入る・転がり出るという意味と

確かに通じていますね。

 

ここまでで三十二の子音ができました。

これらの子音は何かを創造するために

私たちの体に心にと備わって

働きかける最小単位でした。

 

今あなたの目の前にあるものは

ある時突然現れたわけではなく

一旦誰かの頭の中に降り立った

思いの種が元となって

言葉として他者に伝わり

それならば作ろうというきっかけとなって

具現化されたものです。

 

相手に思いを伝える行程も

物事を生み出す行程も

言霊子音一つ一つが持つ

性能を通って具現化したもの。

心の最小単位も

物事の最小単位も同様に

言霊だということです。

 

これで大倭豊秋津島

またの名を天つ御虚空豊秋津根別に座する

フモハヌ・ラサロレノネカマナコの

十四子音が登場しました。

島の名前の解読については

こちらの記事をご覧ください。

charlotte102.hatenablog.com


 

一者の思いが相手に伝わり

交わって✖→ナとなりました。

そしてその結晶となるコが生まれ

コの内容はナに凝縮されています。

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ここまでで

先天の言霊十七音と

後天の言霊三十二音

合わせて四十九の言霊が出揃いました。

 

次回はいよいよ最後のンです!

ンって母音も父韻も

絡まっていないような…

一体どういう役割を持っているのでしょうか。

ぜひ次回もお楽しみに(o^―^o)

 

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございました(^▽^)♡

 

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