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氣づきプレゼンターみきっぺのブログ♪

言霊学「伊耶那岐の神」「伊耶那美の神」とは~具現化させる造物主~

最初に何かのはずみで生まれた

意識の原初である言霊ウ。

これは何だ?という

自覚の分析が始まりました。

自らを分けるのが自分。

言霊ウからのあらゆる言霊の発生は

まさに己を分析するための

細胞分裂のような働きです。

 

前回までの記事で

八父音全てが出揃いました。

 

この創造意志の神々は

古事記ではこのように表れます。

 

次に成りませる神の名は宇比地邇うひぢにの神。

次に妹須比智邇いもすひぢにの神。

角杙つのぐひの神

妹活杙いもいくぐひの神

次に意富斗能地おほとのぢの神

次に妹大斗乃辨いもおほとのべの神

次に於母陀琉おもだるの神。

次に妹阿夜訶志古泥いもあやかしこねの神

次に伊耶那岐いざなぎの神

次に伊耶那美いざなみの神

 

私たち人間も生まれてくるには

親となる人が必ずいるわけですが

言霊においてもそれは同様で

親となる音があります。

 

これまで出てきた

母音・半母音や父音といったものは

言ってみれば卵子と精子。

雌しべと雄しべのようなもので

両方が関わることをしなければ

何も生み出すことはありません。

 

お互いに子を生もうという

意志を持った者同士が親ですね。

 

これが伊耶那岐の神と

伊耶那美の神の二神です。

 

二神とも「いざ」という言霊が

先頭についています。

 

「いざ」と言えば

何か事を起こそうとする時に

使われるもので

特に誰かを誘って一緒に

何かを始めようとする時の

声掛けとして発するものです。

 

「一緒に子生みをしよう」

つまり親になろうという

意志を感じます。

 

これまで登場した母音半母音は

ウ・アワ・オヲ・エヱであり

まだ一つ足りませんよね。

 

それはイとヰであり

それぞれの指月の指が

伊耶那岐・伊耶那美となるわけです。

 

この二つの言霊は

生きる・創り出す意志となり

これまで出てきた

母音・半母音を支えながら

さらに八父音を展開して

母音・半母音と結びつかせて

他の三十二の子音を生み

できあがった言霊を組み合わせて

物事や現象に名をつける原理となる

役割を担っています。

 

生んで名をつけるとは親のこと。

ですからこの二つの言霊を親音といいます。

 

古事記と言霊(島田正路・著)には

こうあります。

 

今は使われなくなったが

昔は「いざ」を去来と書いた。

また去来を「こころ」とも読んだ。

 

いざ=心

 な=名

 

名というのは

そのものを表す看板のようなもの。

言霊アが意味する

自分自身(吾)であり感情が煮詰まって

凝縮されたもので

つまりそれだけでその内容が

わかるという役割を持っているわけです。

 

心の名つまり心の内容の

それぞれが氣(主体)となり

身(客体)となっていると

解釈することができます。

 

これまでで

ウ・アワ・オヲ・エヱ

チイキミシリヒニ・イヰと

合わせて十七の言霊が登場しました。

 

これらは先天の構造を

構成する言霊です。

先天性と言えば生まれつき…

つまり生まれる前からのという意味。

 

生まれる前のことを覚えている人は

ほとんどいませんね。

だからこの先天の構造を

知ろう・理解しようというのは

生まれる前のことを知ろう・理解しようと

するのと同じことで

難しくて当たり前のことなのです。

 

ただそういう構造が私たちの生きる

この世界の原点にあるんだなくらいに

解釈出来ればそれでいいと思います。

 

あらゆる生き物が生まれ

子を生み世を繋いできている事実。

この現象の大元に

これらの言霊が表すしくみが

あるということです。

 

主体側であるアオウエイと

客体側であるワヲウヱヰを

八父音が繋いでいる様子は

神道で言うところの

天之御柱と国之御柱とを

天之浮橋が繋げている様子。

 

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この五母音は

仏教で地水風火空の五大。

儒教の木火土金水の五行。

キリスト教では五大天使となって

表されていて

やはり世界各地の宗教は

日本の言霊の原理と

深い関りがあると思えます。

 

五つの母音が重なって

五重いえとなりこれが

私たちが安心して暮らす「家」の

語源となっているそうです。

 

また親音である言霊イ・ヰが

森羅万象を生む道は

イの道であり

これが命となり

命がいつもある間を今というのだと

「古事記と言霊」の中で

著者が伝えてくれています。

 

以上で私たちが知る世界を

創る基盤となっている

十七の神々について

言霊学による見解を

紹介させていただきました。

 

次回からはいよいよ

子生みのくだりに入っていきます。

 

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございました(^▽^)♡

 

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