最初に何かのはずみで生まれた
意識の原初である言霊ウ。
これは何だ?という
自覚の分析が始まりました。
自らを分けるのが自分。
言霊ウからのあらゆる言霊の発生は
まさに己を分析するための
細胞分裂のような働きです。
言霊学による古事記読み解きは
父音である八柱の神のくだりに
前回の記事から入ってまいりました。
目に見える宇宙はとてつもなく
遠くにあるのに
実はいつでもどこにいても
すぐにアクセスできる
最も自分に近い場所である
心こそが宇宙そのものだということ。
そしてすべては成るべくして成っていて
心に従って生きることこそが
最も幸せになれる生き方であり
心に従って生きれば
万事うまくいくのだという内容でした。
では今回も読み解きを進めていきましょう。
次に成りませる神の名は宇比地邇の神。
次に妹須比智邇の神。
次に角杙の神。
次に妹活杙の神。
次に意富斗能地の神。
次に妹大斗乃辨の神。
次に於母陀琉の神。
次に妹阿夜訶志古泥の神。
次に伊邪那岐の神。
次に伊邪那美の神。
杙というのは
地面に打ち込む柱です。
この柱というのは
剣や杖などと並んで
神から授かった知恵や判断力を
象徴するものとして表現されます。
杙は支えることや
目印になることを
役割として持っています。
胸騒ぎがするので
出かけるのを止めたとか
損得勘定であれやこれやと考える
判断力とは異なって
直感的に判断することって
たまにありますよね?
これこそが天与の判断力だと
思いませんか?
またヒラメキというのも
まさにその類のものですね。
これらの知恵や判断力を
角を出して掻き集めてくるような
働きをこの角杙の神が
指月の指となっている
言霊キになります。
自分に力を集めようとすると
「クー」とか
怒りの感情が集まって
「キー」となったり
カ行の音が出やすくなる氣がします。
何か行動を起こそうとして
弾みをつけるような勢いや
瞬発力が言霊チであれば
その為に必要な氣力や
器量や記憶や知恵などを
掻き集めてこようとする力が
言霊キとなるわけです。
そして妹活杙の妹の字は
言霊キに対する反作用を表し
集めたものを活かして
現実において必要と思われる
あらゆる縁に
結びついていこうとする働きの
言霊ミとなります。
結果を出そうとする働きは
人やお金や道具や方法手段などを
掻き集める行動に繋がっていくわけです。
私たちが普段
何かを起こすためによくする
情報収集や仲間を集めたり
道具をそろえるなどといった
思考と行動というのは
自覚することのできないような
心のずーーーーーーっと
奥の方でも起きていて
ここから派生してきたものなのです。
キは氣。
目に見えない力を使って
ミは身や実といった
目に見えるところで結ぶ縁です。
そんなことを思いながら
キやミが頭につく言葉を
思い浮かべてみると
何か新しい発見や
氣づくことがあるかもしれませんよ。
今回は以上になります。
最後までお読みいただき
ありがとうございました(^▽^)♡
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