先日、たまたま見つけたYouTube動画で紹介されていた、
を読んでみました。
偶然のように引き寄せたおススメの本や映画は、
極力、早い段階で手に取れるように心がけているので、
すぐに図書館のHPで検索して予約。
今日の仕事帰りに、
メールで「用意ができました」というお知らせを受けたので、
すぐに借りてきました。
私は本を読むのが遅い人間なのですが、
この本は、ほんの2時間ちょいで読み終えることができました。
2010年に発売されたこちらの本。
全く知りませんでしたが、2013年に映画化もされているようですね。
先ほど、ネットフリックスで調べたら視聴可能なので、
明日あたりにでも観ようと思います。
さて、内容はというと、
自分を守るためについつい嘘を重ねてしまう高2男子の旅のお話。
しかも、この旅のきっかけも、
自身がついた嘘がもとになったもの。
だから、旅の動機はとんでもなくしょぼいのです。
でも、その旅路は高校生の一人旅にしては、
なかなかなスケール。
熊本から東京という距離。
行きはよいよい…帰りはなんちゃらという感じで、
帰りにはアクシデントの連続で、
予定していた飛行機に乗れなかったことから始まる壮大な5日間の旅。
読み始めてすぐに、
あらゆる感情を引き出されました。
たくさんのシーンで涙が流れました。
そこで気づいたのは、
人の愛情を感じたときに、
涙って出るものなんだな…てこと。
悲しいから、つらいからだけじゃなく、
人の優しさ、つまり愛に触れたとき、
涙が誘発される。
人は自分を認識してくれる人がいるからこそ成り立ち、
そして自分は認識した相手に喜んでもらえることで、
本当の幸福感を得られるんだということを再確認しました。
この少年は、8人の見ず知らずの人たちに出会い、
人生経験としては超濃密な5日間を過ごすわけです。
中でも私のお気に入りは、
柳下さんというトラックのドライバーさんでした。
ま~、言うこと言うことがいちいち深い!!
しかも、わからせる術がすごい。
体感させて教えるという一番教わる側はわかりやすい方法で4
さらっと、トラックの運転しながら教えちゃうあたり、
本当に素敵でした。
一人一人との出会いから得るこの体験。
自分の場所から離れてみるからこそわかる自分の場所のすばらしさ。
私も22歳から25歳まで滋賀県や京都市で生活していたことがあるので、
その体験をしている年齢的には差はあるものの、
たった一人で飛行機や電車を乗り継いで移動できたときのことが
鮮明に思い出されました。
そしてやはり、自分の地元の良さを知ったのも、
その経験のおかげです。
滋賀や京都が悪かったというわけではなくですよ。
めちゃめちゃ楽しかったですもん。
ゴキブリだけは勘弁でしたけど(;^ω^)
図書館に返すまでにまだ2週間あるので、
ちょうどこの和也少年と同じ年齢に差し掛かる長男と
この春、高校生になる次男にも読んでもらえたらなと思います。
自分のためにはもちろん、
愛する我が子のためにも絶対に読んでおいたほうが良い1冊だと思います。