阿部敏郎さんの「いまここ」を読ませていただきました。
コチラの本は買ってからたぶん1年くらいたつと思うのですが、
今になって読む時が来たみたいで、先日、不要なものを一斉処分しているときに発見(っていうのも変だけど(;^ω^))しました。読んでいないまま、BOOKOFFに持って行ったのもあるのですが、これは読まなきゃと思い残しておきました。
そして、今日まさにタイミングが来て読み始めて読み終わりました。
私、1冊の本を読むのに結構、時間が必要な人だったりするのですが、
コチラの本はそんな私でも大変読みやすく、とてもためになりました。
これは読み終わってもそばに置いておきたい1冊ですね。
一番心を打たれたのは…
「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は変わらざりけり」山岡鉄舟
どんなことが起こっても、どんな感情が自分を喜ばせたり、悲しませたりしても、
本当の自分というのは変わらない。
自分が氣づいていないだけで、真我はいつも変わらずに輝いている。
その真我に雲をかけるも、傘をさして光を避けるのも自分次第だということ。
わずか26ページ目にして心を打たれました。
過去に縛られたり、未来に不安を感じたりして生きることに自由はありません。
常に私たちは「いまここ」を積み重ねているだけです。
過去の実績で確かに私たちは存在しています。
存在しているのです、自分の理想とはかけ離れた現実だったとしても、
確かに存在している。存在しているだけで価値がある。世界中、宇宙中探したって自分は自分しかいない。とても貴重な存在。
自分の価値を知り、認めることから始める。それは今を生きる、今を生きるということから意識し始めるといいようです。
今やらなくてはいけないこと、それは決して大げさなことではなく、
ほんの小さな動作一つ一つです。
例えば、
食器を洗う、掃除をする、絵を描く、本を読む、唄う、食事をする、料理をする……
などなど、とにかく何でもです。今の私なら、ブログを書くことですね。
私なんかはよく「これが終わったらあれをしよう」と考えることが本当に癖になっていて、最近習慣づいたウォーキング中も「帰ったらああしよう、こうしよう」と考えてしまいます。
でも、この本を読んだ今日からは、今やっていることに集中してみようと思いました。すぐには変えることができなくても意識するだけでも違うと思います。
ニンジンの皮をむくなら、むくことに集中する。
米を研ぐなら、研ぐことに集中する。
食器を洗うなら洗うことに集中する。
早速ですが、今日の夕飯の支度から意識してやってみました。
すると、そこにわいてきたのは「感謝」でした。
皮をむくニンジンがあること、包丁があること、まな板があること、
向いた皮を捨てる袋があること、研ぐ米があること、米を炊く炊飯器があること、
食事をする食器があること、水もお湯も自由に出せる水道や湯沸かし器があること、
そして何よりそれらを操れる能力や手、目があること。
数え上げたらきりがないくらい、たったこれだけのことに感謝をするところがこんなにあるんだなぁ…って思えました。
今をあきらめて、自分をあきらめて生きること。
今を一生懸命(未来を気にせずに)、自分ができることに感謝して生きること。
どちらが幸せな未来を創っていくのか考えるまでもありません。
社会は今、北朝鮮のミサイル問題や衆議院解散などの報道で揺り動かされているように思います。そういう事態を目の当たりにして我々は何をすべきなのでしょうか。誰かを変えようと思ったら、自分が変わることです。個々の意識を変えることです。
ドラゴンボールの悟空の元気玉のごとく、高い意識を集めたら、
世界を変えることなんて容易なことなのかもしれません。
この社会を変えるものはお金でも権力でもないということ。
一人一人の意識改革しかないと改めて思いました。
「いまここ」
3章に分かれて書かれているコチラの本は、第3章だけ読んでもかなり価値のある1冊だと思います。瞑想のやりかた、願いを実現する方法などが書かれています。
そんなの信じられないし、無駄って思う人も中にはいると思います。
でも、やってみて損することってあるでしょうか。
私はやってみます、自分がイイと思ったこと、興味持ったことをね。